処理速度
脳が新しい情報を受け取り、判断して対応する機能
例: 信号無視をした車をよけるために急ブレーキを踏むこと
神経科学の研究が進んだことで、たとえ認知症やアルツハイマー病の遺伝子マーカーがある人でも、脳には高い順応性のあることが分かってきました。このような最新の研究によって、適切に的を絞った生活習慣の改善が、将来的な脳の健康維持に役立つことが明らかになっています。
ニューロトラックは、お客様が長期にわたり脳の健康状態をチェックしながら脳力を高めていくための、臨床的に実証されている認知機能テストと早期介入プログラムを提供します。
ニューロトラックの神経科学者、神経心理学者とエンジニアのチームは、視線解析技術を基盤に、臨床的に実証されている認知機能テストを開発しました。長期にわたり定期的に行うこのテストによって、認知機能の変化を早期に察知することができます。
ニューロトラックの技術は、ニューロトラックの共同創設者で著名な神経科学者であるスチュアート・ゾラ博士の画期的なアルツハイマー病に関する臨床研究を基盤にしています。スマートフォンなどのカメラを使って眼球の動きを追跡することで、認知機能の現在の状態と将来の機能低下の可能性について重要な情報を取得することができます。
ニューロトラックの認知機能テストでは、認知機能に関係する脳内のさまざまな領域の能力を評価して、その結果を認知機能の全体的な評価情報として提供します。
FINGER 研究 (フィンガー)研究は認知機能低下のリスクがある1,200人の成人を対象に複数年にわたり実施された研究です。「FINGER」とは「認知機能の障害と不全を予防するフィンランドの高齢者介入研究」の英語の頭文字の略称です。
この画期的な研究は、従来の考えとは一線を画し、たとえ認知機能低下の恐れがある人であっても的確にターゲットを絞った介入が長期的に認知機能にプラスの効果を与えることができるという、強力な科学的エビデンスを提供します。
FINGER 研究は世界規模で実施されており、複数の国で臨床試験臨床試験が行われています。FINGER 研究の世界的ネットワーク [World Wide FINGERS] の詳細は、こちらをご覧ください。
この脳ケア プログラムは、FINGER 研究で脳に効果があると証明された、生活習慣の複数領域への介入がモデルとなっています。認知機能の改善に影響を与えていると考えられている 6 つの生活習慣の領域をプログラム化しました。臨床科学に基づくアドバイスやお薦めの行動を、この 6 つの領域の中から、一人ひとりのニーズに基づき、カスタマイズしてお届けします。
ニューロトラックが 1 年間にわたり実施した脳ケア プログラムのパイロット研究 (第Ⅰ相試験)では、認知機能障害のリスクがある高齢者について認知機能の改善、うつ病の緩和、不安感の軽減が確認されました。
ニューロトラックは臨床研究へ継続して投資を行っており、2019 年には認知症医療プログラムに関する第Ⅱ相無作為化臨床試験の実施に際して、米国立衛生研究所 (NIH) 傘下の米国立老化研究所から 330 万ドルの助成金を受けています。
現在、アルツハイマー病をはじめとする認知症に関連する疾患の治療法はありません。過去 20 年、146 件のアルツハイマー病薬が臨床試験で失敗し、4 件のみが承認されました1。
これまでにFDA (米国食品医薬品局)が承認したアルツハイマー薬は症状の一部を治療するだけで2、ほとんどの場合は時間の経過と共にその効果が薄れていきます。どの薬も病気の進行を遅らせたり止めたりすることはできません。
私たちにできること、それは最新の脳神経科学を活用することです。ニューロトラックは最新の脳神経科学の研究に投資してその成果を最大活用することで、誰もがストレスなく日常生活に取り入れて実行できる、総合的な脳ケア プログラムを開発・提供しています。
1. Stone, G. (2018). Researching Alzheimer’s medicines: Setbacks and stepping stones. Retrieved from Alzheimer’s Disease International website: https://www.alz.co.uk/sites/de...
2. Mayo Clinic. (2019, April 19). Alzheimer's: Drugs help manage symptoms. Retrieved from https://www.mayoclinic.org/dis...